湖まち~海まち~山まち Diary

湖まち、海まち、山まちで生きる日々の記録

農業高の外部販売停止

2022年6月1日(水)

茨城県教育委員会が、今年から農業系高校に生産物の販売停止を指示したという記事を、2022年5月28日の読売新聞で読みました。

昨年7月、生乳の出荷トラブルが生じたことを受けた措置ということ。

県内の農業系高校が生産・出荷した生乳に細菌が混入し、学校や関係農家の原乳を処分する事態になったこと。

出荷トラブルについて「販売で得た収入を学校運営の経費に充当し、儲けなければいけない環境が危険な行為を招いた」と主張

不明点

1 生産・出荷した生乳に細菌が混入について。混入したか原因がわかり、その後、対策されたのか

2 生乳と原乳の違いと、原乳が処分された理由 その損失費用はどのくらいか

3 販売で得た収入を学校運営の経費に充当したとある、項目は把握できているのか

4 儲けなければいけない環境、危険な行為とはなにか 具体的に表現してほしい

昨年は、茨城県に居住していなかったので、事件の内容が詳細にわかっていないのです。上記4点の不明点が、はっきりすればいいのになと思います。

この新聞記事は、いかにも昨年の事件は、読む人皆さんがご存じのこと、という前提で書かれています。

私が移住する前に住んでいたところのそばにも、農業高校がありました。文化祭のときには、いろんなものが販売されて、校庭は人でいっぱいでした。親子で羊、豚、鶏と遊んでいます。この、人と人との触れ合いがいいのです。生徒さんたちが、おそらく遅くまでかかって準備されたんでしょう。当日は、疲れているかもしれないのでしょうが、それを顔に出さずに笑顔で、対応してくれます。自分たちが作ったものを、買ってもらうことがうれしいのですよね。

危険だし、問題が起こると厄介だから、やめよう。それは、指導者としては、おかしいのではないでしょうか。

品質に関して、安全に関して指導して、点検して、見守るのが教育の場のすることであるように思います。

もう一度、なぜこの結論「農業系高校に生産物の販売停止」に至ったのか。過去のトラブルの詳細と結果を含めて、わかるような記事を書いてほしいです。

18歳で成人と決めて置いて、成人でない扱いになるのは、生徒たちに不満を残すだけになるのではないのでしょうか。すべてを具体的に語るようにして、生徒に納得のいく、詳細な説明と話し合いが必要に思われます。教育委員会の一方的決定は腑に落ちません。

2022年6月21日(火)

茨城県教育委員会は15日、外部販売停止から、一転して容認ました。

大きな問題にならないうちに、蓋をしてしまおうとする。教育委員会ですね。問題を公開して、どのようにするのがいいのかを、関係する人々で話し合う場を設けないやり方です。これでは、いつまでも変われない。知事も、自分で考えて発言しなければ、知事として認められなくなる。下から上がってきた報告書を読むだけの人では、高い給料をもらう価値はないと、思います。

今回は、県議会はいい働きをしました。