2022年9月12日(月)
認定こども園「川崎幼稚園」でまた起きてしまった。何をしているんだ。(認定こども園の管轄は内閣府、保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省となっている)
刑事責任と民事責任に、今回の事件を分けて考えられることになるかと考えます。刑事責任では、業務上過失致死になるでしょう。(5年以下の懲役・禁錮又は100万円以下の罰金が科せられる。)
民事責任では、慰謝料は高額になり、幼い命は将来の可能性が大きいですので、逸失利益も高額になる可能性になります。認定こども園が、保険に入っていいれば、ある程度は保険で対応できると考えられます。
法律的にはこんなことになるのではないかと言われています。このようなことで済まされていいのでしょうか。親族にしてみれば、殺されたのと同じではないのでしょうか。保険のことを知れば、もっと悔しいことでしょう。
なぜこのようになったのでしょうか。これは、大切な命を預かっているのだという責任感の欠如です。
送迎バスが、観光バスのように大きのかと考えていました。
だから、園児が残っているのが発見できなかったのかと考えていました。写真を見ると、小さなバスですね。小さなバスだから、人数も数えずに、OKサインを出してしまったのでしょうか。園児は6人だったから、乗るとき、降りるときに人数の数え間違いもないでしょう。でも、数えていなかったら、5人でもOKになっています。
バスの外観に驚きです。全体がラップされています。これは、内部からは外が見えるけれど、外からは内部は見えません。これは、問題です。窓をラップしてなければ、誰かが通りかかり、窓をたたいている園児を発見できたかもしれませんでした。
最後に、責任感です。毎日のように車のなかに、お子さんを残しておかないように、マスコミで放送されているのに、園児を残してしまったのです。大切な命を預かっているの自覚がなく、責任感の欠如です。
私のいた製造現場では、必ず決めたルールを守ることを、何度も言われました。ルールを守らないと、危険だからです。けがをしたり、品質が出なくなります。
この園は、相手からの連絡がなくても、ルール守り続けるべきでした。途中でやめてしまい、すべてがいい加減なものになってしまったのです。確認作業が、すべてあいまいになってしまいました。
この園には、安全管理ルールはあったのでしょうか。いろんな、決め事の書類がなくても、決め事が守られている確認がなくても、認定がされていたのでしょうか。認定した根拠の報告が欲しいです。
危険予知(KYT)、危険リスク評価の研修をを製造現場以外でも行うべきでしょう。
危険予知訓練は、作業や職場にひそむ危険性や有害性等の危険要因を発見し解決する能力を高める手法です。(ローマ字のKYTは、危険のK、予知のY、訓練(トレーニング)のTをとったものです。)
危険予知訓練は、起こるかもしれない危険を想像することで、その対策を考えることができます。
危険リスク評価は、「重大なけがをする危険が考えられる、この対策をすれば、リスクをかすり傷程度に、危険を減らすことができる」と考えていくのです。
このような訓練を行っていれば、今回の事故はなかったと考えます。
園児が、水筒の水を飲み干し、服を脱いで亡くなられていたと聞くと、涙が出ます。私にも、孫が3人います。もし、このようなことがあれば、この歳ですから、自分が、何をするか考えると、怖いです。
川崎幼稚園の園長が「ちょうどその時に後ろをちょっと見たんですね。ドアのところを見たあとは運行記録に目が行ってしまったというのが僕のミスだし、年齢的にひとつやると次のことを忘れてしまうということがあるもんですから、申し訳なかった。本来ならいつも乗らないようにしているが、たまたまそういうこと(本来の運転手の病気)が起きてしまって(他の)3人にお願いしたが断られてしまった、やむを得ず乗らざるを得なかった」と言っていたとの新聞記事です。
これは自分の弁護の言葉でしかないですね。なぜ、起こったのかの原因追及をしていません。よく、ここまで理事長、園長の立場にいられましたね。私は、同じくらいの歳ですが、歳だからと言わないです。
これは、殺人と匹敵するような事件なんです。