2023年2月2日(木)
1月31日、もう1月も終わりです。
美味しい豆腐で、味噌汁を飲みたくて、いつもの宮本食品に、買いに行きました。
店の周りに、いつもより車が多いのです。
お店の中には、お花やプレゼントが飾ってあります。いつもはおられない、ご主人と奥さんが、お店にいらっしゃいます。
雰囲気と違うのです。
いつものお豆腐を注文して、思いきって聞いてみました。
「何かあるのですか?」
思ってもいない答えが返ってきました。
「今日で、店を閉めるんです。」
「えっ、美味しい豆腐が、食べれなくなるんですか」そんな言葉が、すぐに出ました。
1890年(明治23年)創業のようです。ご主人で4代目。
教育勅語が発布され、第1回衆議院議員総選挙があり、第1回帝国議会が召集された年です。山縣有朋が内閣総理大臣でした。
2023年1月。お店をやめられました。133年間続いたお店でした。すごいことです。100年以上続いたのです。
このお店があるのに気が付いたのは、こちらに来て、愛犬さくらと鹿島灯台を見るために、散歩をしている時でした。おいしそうなお豆腐が食べられるかな、と感じたのでした。
後日、妻と一緒にお豆腐、ゆばを買いに行きました。鹿嶋で初めて、いろいろお話したのが、ここのご夫婦です。
お豆腐もゆばも、美味しい。お豆腐は、大豆のにおい、大豆の味がしました。甘い味のする豆腐です。今まで食べたことのない味です。すぐにファンになりました。おからをいただいて、おからサラダを作りました。初めて作りました。
お豆腐が食べたい欲求が沸き起こった時は、ここまで買いに来ました。
ご夫婦と記念にと、写真を撮りました。
妻に言うと、本日、妻は、お店の中を片付けておられるところまで、会いに行きました。
誰も知らないところで、初めて打ち解けた話ができたのが、うれしかったのでしょう。
一緒に写真を撮り、LINE送ってもらうことにしたようです。よかったですね。
鹿嶋市明石にある「宮本食品」さんでした。
私の好きなお豆腐は「宮城しろめ」木綿豆腐
宮城県でのみ栽培される高級大豆で、最優良品種の国産大粒大豆です。大豆の芽(へそ)の部分が白いことから”シロメ”と名前がつけられています。
店主におすすめされた「青山在来大豆」木綿豆腐
これは、ご近所の農家さんが作られている在来種。他の大豆にはない、甘みとうまみを兼ね備えた大豆だそうです。初めて買って、二度と食べられないこのお店の豆腐でした。
にがりは海水100%の伊豆大島 海精にがりです。
他の食材を我慢しても、美味しい豆腐を食べることにしていました。
一度食べると、ほかの豆腐が食べられなくなるのです。
美味しい豆腐に会わせていただいたことに、感謝します。
寂しいね。