2022年6月7日(火)
「私はウルトラマン。寝ぼすけな君を起こしにやってきた。」
ピッピッピー
「しまった、時間がない。早く起きるんだ」
赤のランプをおすと、緑にかわり
「よく起きたね」
シュワッの声と同時に音声が止まる。
もう、10年以上前に、母が、リサイクルショップにあったこの目覚まし時計を買ってきて、私にくれました(50歳前の私にです)。200円だと言っていました。
この目覚まし時計は捨てず、あげないで持っていて、時々ボタンを押します。そしてお決まりのセリフを聴いています。なぜでしょう。聴くとほっとするからでしょうか。ウルトラマンに応援してもらっていると思うのでしょう。わかりません。
15歳の私は、ウルトラQ~ウルトラマン見ていました。それから55年も経っても、まだウルトラマンは健在です。
ウルトラマンの姿は、時代とともに変化しました。もう、私には今のウルトラマンはどれなのか、わかりません。
私の見ていたウルトラマンは、小さな街並みをセットで作り、怪獣に人間が入り、街を壊しまわるものです。電線がショートすると火花が散り、火薬を仕掛けた家が燃え上がるとか。本当に手で作ったものばかりの手作りものです。それでも、なんだばかみたいと思わないで、見ていたものです。大きな怪獣の足を作って、人間が怪獣の足の周りを逃げ回ると、人間が怪獣より小さく見えるとか。
ウルトラマンがポーズを決めて放つ光線は、光線を一コマ一コマ手で書いて、コマ撮りしたフィルムと、ウルトラマンのフィルムの合成でした。
そんなウルトラマンを、毎週見ていたのです。今でも、初期のウルトラマンが好きです。スタイルもいいではないですか。最近その人形は、孫に譲りました。
シン・ウルトラマンにも、ピコピコランプが欲しかったな。
最近の映画は、素晴らしいSFX(特殊メイク、ワイアーアクション、ミニチュア、ブルーバック撮影、高速 低速撮影など撮影段階で特殊技術を加える)VFX(撮影後の仕上げ作業時にコンピューター-グラフィックス(CG)やデジタル合成技術を用いる視覚効果を加える)が使われているので、比較にならないほど、現実の世界で起こっているように見えます。けれど一瞬、手を抜いたと思わせてしまう映像が出ることで、映画の物語から観客が覚めてしまう危険があります。常に、物語の中に観客をとどめておく巧妙なSFX、VXFが使われることが空想映画の楽しみです。
私の観ていたウルトラマンは、嘘だとわかって観ていたのです。しかし、M78星雲は、あるんですね。オリオン座にはいくつも星雲があり、そのうちの1つがM78星雲だそうです。