2022年4月28日(木)
「ももの花」というハンドクリーム知っていますか。
ガソリン代、ガス代、電気代が値上がりしています。暖かくなってきたので、食器を洗うのに、温水を使わないで洗うことにしています。油で汚れているものだけを、温水で洗います。ガスの消費を減らすためです。
私が小学生の頃は、母は冷たい水で、食器を洗っていました。油を落とすときは、お湯を沸かしたたらいの中で洗って、冷たい水ですすいでいました。1960年ごろですね。冬には、母の手にはあかぎれとひび割れができます。それをすこしでも治そうと、食器洗いが終わると、いつも「ももの花」を手に塗っていました。ひび割れがとても痛たかったようです。「痛い」とよく言っていました。
台所の洗い場のそばに取り付けて、温水が出るガス器具(短く言えば、ガス瞬間湯沸器)がついた時は、とてもうれしかったでしょう。少しでも、ひび割れがよくなったのではないのでしょうか。
このごろ、料理をします。食後に食器を洗っていると、母の手のひび割れと、冷たい水の中で食器を洗っている姿が浮かんできます。
冬場に、私も、冷たい水で食器を洗ってみましたが、冷たさに我慢できませんでした。母に「ごめんね」と言って、ガス給湯器のスイッチをONにします。
涙が少しにじむことのある母への感謝と思い出。その時「ももの花」が、浮かんできます。
現在、「ももの花」があるのかなとネットで調べました。ありました。東京のオリヂナル株式会社さんが製造されているようです。母への思い出につながるものを、作り続けていただけることに、感謝します。